【作品情報】
芳村アンドレイ「前途洋々」
「占領はいつも気付かない所から...」
総理である棚村「たなむら」はある日幻覚を見る。
それは未来の映像。
宇宙からの占領。
それを見た時、行動せざるを得なかった。
【感想】
私は作者の芳村アンドレイさんがどういう言語環境にいらっしゃるか、プロフィールから分かる以上のことは知らない状態でこれを書くんですが、芳村さんの書かれる日本語がとてもすてきだなと思いまして。
私日本語以外の言語の基礎がしっかりある人が生み出す日本語がとても好きなんですよ。それは日本語しか知らないネイティブから見たら不思議かもしれない。けれど別言語とバックグラウンドで混合して出てくるその日本語は、非常に新鮮であり、日本語の新しい可能性を感じさせてくれるものです。それって、文章を扱う人間としてとてもワクワクしてしまうもので。だから、私は芳村さんの日本語を読めただけで、この作品を読んでよかったと思うんです。
ストーリーも? が3つ浮かぶ感じでパワフルでよかったです。ファンになってしまいました。
芳村アンドレイ「前途洋々」
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