【感想】放睨風我「2064」

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【作品情報】

放睨風我「2064

「私は人類最後の一人になってしまったらしい。」



【感想】

初っ端まず滅んでいて、何が起こったのかが次第に明らかにされていく話。やったことある人は分かると思いますけど、終わりが決まっているドラマって書くの難しいですよね。ある種のハードルが設定されてしまうというか、途中をどれだけ面白く書くかが試されているというか。その点この小説は……お見事でした。

まず、主役が日本の女学生と小学生なんですよね。乗りやすい。そして滅びの要因となるあれも、みんな何だかんだ不思議がってはいるんだけど、日常にすんなり入り込んで来ている。ちょっとホラー味があります。素敵。そして滅びの叫びをあげる主体も、美しいんですよ、美しいはずなんです。でもそれが目に見えるかたちになった時の「もうだめだ」感がすごくて。

いいところ沢山あるんですけど、最後に、滅亡のもの寂しさが伝わってきて、それがよかったです。声はこびりついているんですけど、もうそれ以外の音は無くなっちゃった感じが文章から伝わってきて、どうやってるんだこれと思いました。

よい滅びの短編を読んでしまいました。

放睨風我「2064

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