【作品情報】
藤原埼玉「ガン・オン・グレイス」
「僕たちに明日なんてないんでしょうか!?」
神父見習いのウィステリオは素行が滅茶苦茶な教導師であるハーブ・サブシスト神父のもと、今日も苦難の一日が始まる…
藤は英語でウィステリアといいます。
草は英語でハーブといいます。
【感想】
おいしい。とにかくおいしい。生もの的楽しみ方もできるのですけど、普通の小説として読んでも素晴らしいです。
まずキャラクターが素晴らしいですよね。「待ってました!」なキャラ配置であり、期待される役割に寸分違わず動いてくれます。でもそれが予測可能で陳腐かというと全くそんなことはなく、ほんと「待ってました!」なんですよ。
ウィステリオは読者の共感を集めざるを得ない語り手役ですけど、でもそれだけじゃなくて第5話では熱いことをやってくれますし、「存外おもろい」ところもある。サニーフィールド神父もとてもよくできたキャラで、第2話できちんとハーブ・サブシスト神父のやばさを予告してくれるんですよね。そして……ね。そう来なくてはですよね。そして、もちろんハーブ神父。最高! 最高ですよ。ばっちり。大好き。見た方が早い。見てください。
ガンアクションも満足でした。お好きな人にはたまらん作品だろうなと思います。
藤原埼玉「ガン・オン・グレイス」
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