【感想】姫乃只紫「黒ノ都」

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【作品情報】

姫乃只紫「黒ノ都

「美しくなくたって生きていていいだろ」

不登校系男子高校生(兄)と他人の人生を支えることが幸せ系女子中学生(妹)とガチめの居場所ない系男子高校生と感情の数が少ない系女子高生が、血と憎悪に満ちた世界で頑張る話。

読解難易度:HARD
「02『Strawberries and Cream』」以降ほぼ残酷・暴力描写しかないため、苦手な方は読まないでください。



【感想】

全員に対して「その気持ち分かるよ」と思うんですけど、それを言ったが最後、物凄い冷たい目で見られるか、殴られるか、足蹴にされるか、殺されるかだよなと思って。全員理解とか共感とかそんなものは必要としていない、どころか拒んでいるように見えます。

以前この作者さんに、「苦しんでいるときって、今自分が苦しいことを(時には特定の)誰かに知ってほしい一方で、その苦しみを理解してほしいかと訊かれたらちょっと難色示すところないです? だって、その苦しみは自分のものだから」と言われて、「誰か分かってくれますか」と思いながら作品を書いている私は、ああこの人と私は違う人間なのだなあと思ったのですが、それを思い出しました。

俺の、私の、これを理解されてたまるかよ。


あといつも思うのが、美しいなということで。その暗い昏い感情も衝動も歪みも強く激しく、「ああなんでそんなものが書けるんだ」と思うのに、それでも美しい。
私はこの作者さんのファンなので、多分放っておいても全作読むのですけど、この「ほぼ残酷・暴力描写しかない」物語から目を離せないのはきっと第一に美しいからなのだろうなと、そう思っています。

続き、楽しみにしています。

姫乃只紫「黒ノ都

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