【感想】草食った「ブレインダムド」

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【作品情報】

草食った「ブレインダムド

「美化と欠落に飾られた思い出は、冗談のように舌触りがいい。」

第一回神ひな川小説大賞応募用です
これがおれのハッピーエンドだ



【感想】

信頼できない語り手」という小説・映画上の手法があるのですが、私はこの手法で書かれた物語が好きなんです。うまくいっていると、物語にいい意味で”揺れ”ができるというか複層的になるので。

”私”の思い出はクリアなままなのでしょうか、それとも夫の溶けていく記憶と彼の物語る過去をすくって、やはり幾分美しいものになっているのでしょうか。
本作は「信頼できない語り手」が美しい形で使われた物語だなと思いながら拝読いたしました。「どこまで本当なんだ」と読んでいる方はほんの少しだけ切なく、しかしその思い出の美しさと幸福に”溶ける”、現在進行形でハッピーエンドを迎えている物語。

不能共」を書かれた作者さんですし、キャッチコピーがあれなので、「どうせ今回も何かあるんだろ」と思いながらフォローしたとツイートをしたら、作者の草食ったさんはそんな、割と普通の恋愛掌編ですと仰っていたんですけど、「どこが普通の恋愛掌編だ」(でも仰ろうとしているところは何となく分かります)。一筋縄でいかない作家さんはいいですね。

草食った「ブレインダムド

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