日記【2021/4/1~】

日記・エッセイ

4/1

そのかっこいいところは好きなのだが、「好き」だと思うことによって、死のうとしているところを見過ごしているような気がしてならないのだ。どうすれば助けられるのか、ある時期からずっと考えている。

昨日はある人とノクターンノベルズの話になって、「ノクターンノベルズでどれがすごいかと言われたら、ハルカチカクさんの「サッカー少女は淫紋奴隷に転生しました」(R18)を挙げるんですけど、性癖がアレなので、ひとにお勧めできないんですよ」と言ってお勧めした。異種姦陵辱もの。すごく「分かっている」。あれでストーリーまであるのだから参ってしまう。

その人と話し終わった後で、ローカルに残っている小説を掘り返していた。書いたことすら忘れていた6年前の小説とかが出てきた。あと去年の6月に書いていた2万字くらいのひっどい小説とか。光るものがあったり、頭を抱えるほかなかったり色々。

血が止まらなくて熱があってとても眠い。

4/2

朝から吐いてしまった。しんどい。

カクヨムの方で「偽教授悲恋杯」が開かれていて、悲恋とはなんだろうと考えていた。以前平野啓一郎さんが、向き合う相手によって自分というのは少しずつ変わるもので、好きな相手と向き合う時、その相手といる自分自身も好きであったりするというようなことを言っていた。つまり、相手に合わせて変わっていく自分の一人すらも一緒に好きになれてしまうような相手がいるよねということなのだけど。

そういうことを考えていると、悲恋というのは何も相手との間に限ったものではなく、自分自身との悲恋である気もする。自分との悲恋なんてナルチシズムの極みみたいな響きがあるけれど、「この人といると頑張れる」とか「この人といると自由になれる」と思った自分への実らない痛切な感情なのだと思えば、分からないでもないのだ。

高橋源一郎さんの『一億三千万人のための小説教室』を読んで面白かったという話は、ツイキャスの方でした。

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新しい小説が「ここではないどこか」を指向するものであるということと、模倣は小説のごく自然な性格なのだという話に先へ進むきっかけを貰えた。小説を書いてからの方が面白い話かもしれない。書く前は、「なんだ当たり前じゃん」とか思っていたので。

昨日、『デビュー作を書くための超「小説」教室』を読み終えた。

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新人賞の話なのだけど、前半「ふむふむ、源ちゃんに読んでもらえる人は幸せだなあ」と思いながら読んでいたら、後半でたまげた。後半は高橋源一郎さんが新人賞で書いた選評がひたすら載っているのだけど、かなり辛辣&容赦ない(ように見えた)。プロになるってそういうことだよなと思いつつ、でもびっくりした。

……”置き土産”は嫌だな。あの言葉を純粋に喜ばせてほしい。自分がいなくても大丈夫だなんて、ゆめゆめ思わないでほしい。休みたければ休めばいいけれども。

それはそうと、今度柴犬氏とツイキャスする。入眠音楽顔負けのゆったりほんわかトーク(私と柴犬氏が喋ると必ずそうなる)。寝ながらどうぞ。

一人で喋っているのはこちら。「なんで小説書くのかと作家にはなりたいのかという話

4/3

いくらでも毒や遺書めいたことばは書けるのだけど、きっと役割はそれではないのだろうなあと思うので書かない。

育ちがよいと言われることがあって、ずっと不思議に思ってきたのだけど、ここ数日やっと意味が分かって来た。確かにたまに異常なほど貴族的な精神を持っていたりする。賤しくもなく悪人でもないということが安全保障上有効であるということに18の時気付いただけだから、私のそれは作り上げられた貴族なのだけど。もうちょっと要領がよかったら、悪人もできたのかもしれないが、望むべくもない。もっとも、「悪人ではない」と「心性邪悪である」ということは両立するのでたちが悪い。

育ったところは山にへばりついた団地だ。この前街を歩いていたら、前を歩いていたお兄さんの歩きたばこの臭いがしてとても懐かしく、自分が生まれた町に漂っていた臭いはそういうタバコの臭いなのだと気付いた。そこで毎日バッタやカマキリを捕まえて過ごしていた。「かしこい」と言われたが、それは家以外ではほとんど何の通貨にもならなかったし、家でも「いいこ」に育てるべく大変叱られて育った。通貨は私が持っていない「よく動く丈夫な身体」であったり「ひとに好かれる魅力」であったりして、「自分はとにかく持つべきものを持っていないのだ」ということが滲み付いた幼少期だった。

どうもだめだ。動けない。

気持ち悪い。何もかもが。

4/4

首吊りいふか」を更新した。やっと書けた。

にこやかににこやかににこやかに「ほらこれがきれいです」、「これが美しいということです」と手招きするあいつにだけは負けるわけにいかないのだ。

眠剤が効かなくなった。

もう何も分からない。

4/5

なるべく遠くに。でも悲壮でなく、明るく。

今日は書くべきでないことばかり考えていたので、それ以外のことを……。

お散歩して、歩いた先のスーパーにぷらっと入ると小ぶりのカニを売っていた。生きているやつ。500円くらいしたので買わなかったのだけど惜しいことをした。あのくらい新鮮だったら生で食べられただろうに。

代わりにイカを買ってパスタにした。おいしかった。おさかな(と言ったらカニとイカに怒られるな)は好きだ。

4/6

彼岸の文学を書きたいのだなと分かった。彼岸からコミュニケート可能なことばで小説を書きたい。「分かる」ために最大限努力する小説を書きたい。何のために遠くに行くかって、手を振ってみんなに「ここの草いい匂いですよ」と言うためじゃないのか。

「結果的に分からない」小説を書いているのだと思っていたけれど、ナンセンス。分かってなんぼだ。

第6話を投稿した。

4/8

死にはしないけれども、魂が潰れそうになるほど苦しい。潰れた魂で戦える力をください。

昨日「小説の構造への「反抗」」を書いて、今日「激情で人が救えるものならば」を書いた。両方とも創作論。よろしければ。

4/9

今日書いたのは「「つわり」なのにどうしてくれるんですか」。ううう、しんどい。

えーと、世界は2つあって、ことばは心を表現するのに最適化されていなくて???

4/10

ふええ、迷子になっちゃったよう。

言語が「心」を表わすようにはできていないのならば

しんどい。メンタルが20歳くらいに戻っていて滅茶苦茶キツイ。旅に出る夢ばかり見る。

今寒くてひとりぼっちでポロポロ泣きそうで、私はそういう人のために小説を書いていたんじゃないのか、私が間違っているんじゃないかという気がしてくる。

4/11

人間が服を着るのは、本当は服の下に隠すに値するものなど何も無いということを隠すためだ、というのは誰が言ったんだっけ。バルト?

滅法いい映画のサントラを聴きながら脳内でシーンを再生していると、物語万歳! という気になってくる。だっていいものはいいじゃないか。物語は素晴らしい。さあ、早く迷妄から解き放たれて、物語の類型は実は三十数種類しかないという話や三幕構成の話をしよう! と思う。

でもなあ……。物語って病んでるよ。私は物語=悪魔と契約するのは大好きだけど、もうちょっとマシに契約したい。悪魔との契約ってそういうものじゃないけどね。

血が流れているとほんのりかなしい。いきものなんだなあとやっぱりかなしくなる。

4/12

自分が一生買わないであろう1着十数万から数十万する服をアジア人女性が着まくっているのが好きだ。だからその点『VOGUE』とか『ELLE』とか『HARPER’S BAZZAAR』とかはズレてしまうんだよなあと。服が好きならそのあたりを読んだのかもしれないけど、服が好きなのではなく、人が服を着ているのが好きなので。

だから『25ans』とか『Precious』とかを読んでいるんだけど、『25ans』はもうちょっと内容が欲しいし、『Precious』は若干年齢層高めだ。

ファッション誌の物欲を煽ってくる感は嫌いじゃない。あの急かされる感じがワルイ脳内物質が出ている感じでよろしい。調子が悪いとしんどいので全く読まなくなってしまうのだけど。

ファッションなら、中野香織さんの『モードの方程式』は出版当時面白かった。さすがに十数年経つと所々古くなっているのだけど。

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最近『PREPPY』をパラパラ読んでいる。美容師さん向けの雑誌で独特の世界が築かれていて面白い。

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槇村さとるさんのバレエ漫画『Do Da Dancin’!』で才能のあるダンサーが「凡人の幸福はいらない」と言う。

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20代前半の私はそれに死ぬほど共感したんだけど、あれは天才の言葉ではないなあと思う。天才はあんなこと言わない。多分「凡人の幸福はいらない」と言ったらみんな苦笑すると思う。

4/13〜

失踪中

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