はじめに

今日は私は柴犬になりたいさんに来ていただきました。
お好きな小説について聞いていければと思います。
まず簡単に私は柴犬になりたいさんの紹介を。
と言っても色々と書かれているので、一口に「何を書いている人」というのが難しいのですが。
きれいなもの、あと異空間に連れて行ってくれるものを書いている人ですね。
ことばや文章がポンとゾクゾクする所に飛んで、それに乗ると自分では辿り着けない所に連れて行ってくれる、そんな作家さんです。
個人的に作品をセレクトするなら、すごいのは『波羅蜜』で、好きなのは『無題』の「雨の日」でしょうか。
今日はよろしくお願いします。
早速好きな作品を5作品お聞きしていいですか?
できればこの前の私とドラ・焼キさんの対談で上がっていない作品で。

姫乃只紫さん『ERAZER ──薄氷の花傘──〈前編〉』
和田島 イサキさん『アリス・イン・ザ・金閣炎上』
辰井圭斗さん『イスマイール・シャアバーニ』
くれはさん『超決戦バレンタイン 超巨大杉田玄白チョコと散れ』
神代 恭子さん『ちいさいあきみつけた』
です。

ではいきましょうか。
姫乃只紫さん『ERAZER ──薄氷の花傘──〈前編〉』
姫乃只紫さん『ERAZER ──薄氷の花傘──〈前編〉』
“欠損”を抱えた六人の少女。おひめさまになれるのは唯独り。
鬼を憑けた障碍児である『鬼児』を殺し合わせて最後に生き残った者を『鬼姫』とする──それが天沼之宴だ。
第一章『氷柱少女』のあらすじ
三年前、「眩しさ」から解放された少女、大野木ココの眼にはもうひとつの世界が映るようになっていた。紅い金属質なコケに覆われた世界、そこに蔓延る数多の〈彼ら〉。大切な人の命を奪っていった〈狸〉と、ココにしか認識することのできない〈家鳴〉──。関連性の見えない二つの怪異。そこに隠された真実とは? 大野木六人義姉妹を中心に語られるホラー活劇。
第二章『踏鞴事変』のあらすじ
蹈鞴事変の解決を依頼したい。──探偵ジョシュア・ファイブセンスのもとに舞い込んできたのは、かつての友人からのあまりにお門違いな依頼。結果ジョシュアは”ご友人たち”の助力を得ることになるが──。想念によって形を変えるヒヒイロゴケ、呪法を描いた屏風、妖怪の進化形とされるギノー。果たしてそれらと大野木家の関わりとは? 既来界という異世界を舞台に、探偵のジュシュア。楼主の一巫女。その側近の庵。そして抹消者のアカシャを中心に語られるホラー活劇。
短編集『仁和歌者』について
仁和歌とは、江戸時代から明治時代にかけて、宴席や路上などで行われた即興の演劇・寸劇のことです。路上で唐突に始まり、衆目を集めたために「にわかに始まる」という意味で、そう名付けられたとされています。また、仁和歌を演じる役者のことを仁和歌者といいます。珠玉と呼ぶにはほど遠く、されど射干玉ほどには光かがやくERAZERシリーズ短編集。あなたを楽しませる「仁和歌」と成ればこれ幸いです。
読解難易度:HARD
作者が初めてweb投稿したと云う意味で(至るところがふわふわとしているが)、何かと思い入れのある作品。私の中で京極夏彦先生の『百鬼夜行シリーズ』や吉屋信子先生の『花物語』を始めとする所謂少女小説が最高にホットだった時期の作品でもあり、随所にその影響が散見していたりいなかったり。

姫乃只紫さんの『ERAZER ──薄氷の花傘──〈前編〉』ですね。
柴犬氏は多分姫乃さんの作品の中だったらこれを選ぶのだろうと思ってました。

あら、そうですか?

そうですね。『黒ノ都』が選べるなら『黒ノ都』かもと思いましたが、今回はかぶらせないでねと注文をつけているので 姫乃さんの作品の中で柴犬氏が好きそうなのは『ERAZER ──薄氷の花傘──〈前編〉』だなと。

実は今回のセレクトめっちゃ私情入ってまして…影響を受けた作品って意味だと『僕と千影と時々オバケ』かどっちにしようか考えたりはしたんですよね…。
結局百合を書く原点的な意味で『ERAZER ──薄氷の花傘──〈前編〉』にしました。

原点だったんですか?

ええ、書くのについては。

そうなんですね。
それは影響大ですね。

めちゃめちゃ影響受けてます…。
百合ってここまで綺麗に書けるんだって思って、自分も書こうと思ったのはそれからです。
そういう意味では第一章がめちゃめちゃ好きです サプリとしての第二章みたいな扱いをしていたような気もします、百合が好きなので…。

実は私あの作品を百合として読んでなくて。

なんと。

女の子関係ものとしては読んでいるんですけど。
なんというか、百合とか少女小説の素養が無さ過ぎて、あまり百合と認識しなかったんです。

ああ~…。
それはちょっとわかりますね…。

百合というより、「初期姫乃作品」としての印象が強くて。

はいはい。

レビューにアンバランスだって書いたんですよ。
でもそこが好きなんだって。

見ました見ました。

なんというか成型されてない感じ。
もちろん滅茶苦茶うまいんですけど。
でも今日読み返していて、すごく繊細だなと思いました。

そうですね、その辺…?というか『黒ノ都』に絡める部分としてはそこなんですよね。
本人が「好きなもの全部盛り」で作ったと言っていたんですけど、要素自体はめちゃめちゃ多いと思います。
その中で僕は百合をピックアップした形ですね…。

そうですね……要素多いですよね。
語られていることも多いですし、ほのめかされていることも多くて。
続き読みたいです。

僕も続き読みたいですねえ…。

姫乃さんがどこかで、どう足掻いても幸福にならないと言ってたような気がしますけど。
で、そうなんだろうなあと思うんですけど、それでも読みたいです。

その先は地獄だぜって全話通していっているようなものですからね…。

憧れるんですよね、地獄を書けるの。

分かります… 。
書けるかって言われるとまあ、僕はちょっと違うのかもしれませんけど。



そうですね 確かに読解難易度:HARDだと思うんですけど、ファンは読んだ方がいいと思います。

間違いなく。
和田島 イサキさん『アリス・イン・ザ・金閣炎上』
和田島 イサキさん『アリス・イン・ザ・金閣炎上』
ヒューマンキルドーザーと燃やす金閣寺の旅
小中高と山奥の女子校に育った世間知らずの彼女は、都会の大学に進んで天使に出会う。
【テーマ】擬態
【ジャンル】ほのぼの百合
【登場人物】殺人ブルドーザー女、ゴリラ
〈第二回こむら川小説大賞 参加作品〉

えーと、じゃあ次ですね…。
和田島 イサキさん『アリス・イン・ザ・金閣炎上』


ファンが多いって意味でベタと言えばベタな作品なんですけど、百合繋がりだけど分野違いって感じで選びました。
一言でひっくるめるなら葛藤系の百合だと思ってまして…。
それがウィットとかと重なって空回ったエンジンがすごい熱くなってるような印象がありますね。
何より完成度が高い…。

はい。ベタというにはあまりにとんがっているように思いますが。
エンジンというのは私も思い浮かんで、巨大な感情エンジンの出力を腕ずくで方向調整している感じ。

百合の一つの到達点なのと、あととんがってる割には間口が広いので… 。
そうなんですよね、よく暴走しないなと思いますよ…。

確かに間口広いですよね。あんなストーリーラインなのに万人におすすめできてしまう。
どうかしてるんですけど、知性と力量でどうにかしてしまっているなという印象で。
狂ってるんですけど、よくよく見たら精妙に制御された狂気というか。(ゴメン和田島さん)

頭の運動神経がいいんでしょうねえ…。

めっちゃ頭いいと思います。

百合書きとしては「やってられるかこんなん」となる一本です。

私も圧倒されちゃって、読んでからしばらくレビュー書けなかったです。
あの、たばこのエピソードがとても美しくて。

ああ~あそこ僕も好きですね。

あれで魅了されました。

かなり核心というか、上手くエスの下地を流し込めていると思います。

そうなんですね。

ええ、素人の意見ですけどね…。

全編通して言葉遣いがアクロバティックなんですけど、無理している感が無くて。
ああここにはその言葉が来るしかないって感じで。
ジャストフィットなんですよ。
もうそれに書き手としては背筋が凍って。

正直どうかしてるとしか思えないですね…(二回目)。
文豪ゴリラ…?
失礼がすぎる…。

あとは、『教導師フィズィ・アランと青傘の天使』の時にも思ったんですけど、1万字でこれだけ練り上げる!? っていう密度で。
こんなに作り込むんだっていう。

密度って言われると確かにあれとんでもなく詰めてますよね…。
そういうアレだと直近の『理解のある彼くん vs おもしれー女 ニュートン無様敗北編』が見やすかったりするかもしれないです。

『理解のある彼くん vs おもしれー女 ニュートン無様敗北編』もすごかったですね。

なんだったんだろう…って感想と読んだ手応えだけ残った覚えがあります…。

『理解のある彼くん vs おもしれー女 ニュートン無様敗北編』は好きな文章一杯ありますよ。
『アリス・イン・ザ・金閣炎上』も『理解のある彼くん vs おもしれー女 ニュートン無様敗北編』も、なんというか、「欲」は出てくるんだけど淀んでないんですよね。
えーと、なんていうんでしたっけああいう炎。
怨念をはらんだとろ火の情念という感じ。
とろ火どころでない場面も一杯あるけど。

ナパーム弾みたいな火してますね…。
これでさらに明るさ…?炎上の明るさがあるからもう… 。
読み解けって言われたら泣くと思います。
辰井圭斗『イスマイール・シャアバーニ』
辰井圭斗『イスマイール・シャアバーニ』
それを幻視するあの方の瞳は確かに悦びに光って
第一回神ひな川小説大賞大賞受賞作。
少年アルタン・トスカは宮廷魔術師イスマイール・シャアバーニの召使いになる。
銀髪長髪(微)BLなので苦手な方は避けてください。

じゃあ、『イスマイール・シャアバーニ』

はい。
意外だったんですよ。それ選ぶんだって

ええ、私情セレクションなので。
ぶっちゃけ前回のドラ・焼キさんとの対談で『デルギ・ハンの大叛乱―皇孫アリンの復讐―』を紹介してるので、それ嫌いだったらそれまでかなみたいなお気持ちのオタクです…。


まあ…BLのお手本になったのと…あと同時期に出した自作と比べて打ちのめされたので…。
そこがすごい印象に残ってるんだと思います。
近めの土俵でボコボコにされた感じですかね。

そっちが先に仕掛けてきたから笑。
『於菟奇譚』出した後、柴犬氏に『empty』出されて、「うわ勝てねえ」と思って書いたのが『イスマイール・シャアバーニ』なので。

うわ勝てねえはこっちの台詞なんですよね…。

でも、創作し始めてから、いつか太宰治の『右大臣実朝』をやりたいなと思っていて。
憧れを通り越して、狂信的な尊崇の話なんですけど。
それを自分のかたちに落とし込めたなとは思ってます。

尊崇の下敷きがあったんですねアレ…。
そういう意味では作家性が薄いのか…?

うーん、内面から出たものじゃなくて、外にある好きなものを集めてきて作った感じです。
もともとは、第一回神ひな川小説大賞に出されていた鍋島小骨さんの『死月王の泉』とか和田島 イサキさんの『教導師フィズィ・アランと青傘の天使』とか草食信仰森小説賞に出されていた鈴野まこさんの『うたうくび、滅びの喇叭』とかを読んで、銀髪長髪BL多いな、私も書きたいなと思ったのが最初ですし。
そこから先は、古川日出男さんの『アラビアの夜の種族』の美と滅びがやりたいなと思って、それが『右大臣実朝』とくっついてって感じ。

ああ、それです。
近い土俵で負けたってところは多分それです。

というと……?

僕の書き方がなんというか…コラージュみたいに曲なり動画なりをかき集めて組み上げるやり方なので…。
純粋に技量でボコボコにされた感じですね。
ボロ泣きしましたね…。

ああなるほど、作り方が似ていたんですね。

ですです。

『イスマイール・シャアバーニ』と『於菟奇譚』はコラージュで作っているので異色ではあるんですよね。
大体内面から出てくるものを出して、あまり他の作品は踏まえないんですけど。

そうですねえ…そう言われると辰井圭斗的な軸は見えづらいかもしれないです。

はい、珍しい作品ですね。
第一回神ひな川小説大賞の時期は特殊でしたね。
療養中で小説を書く人としては空っぽで。
だから外に向かったのかな。

抜け殻であれとか…僕の立場は一体…。


そうですね、というか講評全部よかったです。
なんというか…辰井圭斗の純粋な技量を見たい人にオススメの一本…?

あ! 確かに。
すごく技巧的ですね。
くれはさん『超決戦バレンタイン 超巨大杉田玄白チョコと散れ』
くれはさん『超決戦バレンタイン 超巨大杉田玄白チョコと散れ』
カナ兄が世界を救おうとした気持ちを、わたしは救いたい!
高校生のハルカが幼馴染の天才カナ兄にチョコレートを渡しに行ったら、とても大事な研究を見せられた。
その研究とは、チョコレート細胞と特殊チョコレート合金で作られた超巨大杉田玄白だった!
ハルカのチョコレートは超巨大杉田玄白の心臓部として格納され、無事に超巨大杉田玄白が起動する。
そこへ突如として現れる人類の敵、超巨大生命体ゴゾーロップ。
超巨大杉田玄白、蘭学事始(らんがくことはじめ)!
唸るメス! ゴゾーロップを解体せよ!
叫べ! ターヘル・アナトミア!
暴走するチョコレート細胞。
カナ兄は世界を救えるのか!?
そしてハルカの恋心の行方は!?
——–
チョコ俳句スロットで出現した「超巨大 杉田玄白 チョコと散れ」があまりに面白すぎたので、勢いで書きました。
『チョコ俳句スロットでお話を書こう!』という自主企画やってます。よろしければどうぞ。
https://kakuyomu.jp/user_events/16816452218566473730
バレンタインデーとチョコレートがテーマの恋愛小説です!
たぶん恋愛してるはずです!
一万文字以内の短編です。難しいことは考えずに、頭空っぽにして読んでください。
恋する女の子の勇ましさみたいなものが書けていたら嬉しいです。
ノベルアップ+でも公開しています。

次はくれはさんの『超決戦バレンタイン 超巨大杉田玄白チョコと散れ』で。

今日読みました。
あらすじ見たら勢いで書いていそうなんですけど、その実かなり丁寧な作品だなあと思いました。

そうなんですよね、そことか企画(「チョコ俳句スロットでお話を書こう!」)自体も含めての推薦です。
全体的にキャッチ―になる上に三題噺の構造もありますから、この企画で上手い人はフォローするといいみたいな。
ちなみに僕はクソを書きました。

あら。
超巨大杉田玄白……。
それ自体のインパクトもさることながら、全編「そうこなくては」の積み重ねで 物語があるべき方向に進んでいくというか。

そうなんですよね、展開は王道も王道で。
それをテーマに絡めて纏め上げるところに筆の力が見えてすごくいい。

そうですね、筆力を感じました。
中盤笑いましたけどね。あまりにもな展開なので

あれはノリノリでしょうねえ…。
すごいマジンガーZのテーマとか似合いそうでした。

はっとしたのが、途中でビルが崩れたりするところ。
そこで、あそこに人がいるという想像をするじゃないですか。
それが、特異だなと思って。
単なる能天気巨大アクションものじゃないというか。
このリアリティラインでそこ書くんだって思いましたね。

そうですね、そこはかなり作品の色が見えました。
全員真剣なんですよね。
単なる喜劇で済ませないのはむしろ説得力というか…そこにリアリティを作るというか…。

はい、印象的でした。
でも基本的には超王道エンタメでしたね。
楽しい作品。

そうなんですよね、めちゃめちゃ楽しい作品です。
他にも良作が沢山の企画です。

ちょっと覗いてみますね。

ええ、ぜひぜひ。
あっ、僕のチョコスロット企画の作品は『デビルシャーク』見る覚悟をした人から読んでくださいと追記を…。

それは……まあ私はもう『デビルシャーク』見たので読みますけど

Oh… 。
つ、次行きますか…。
神代 恭子さん『ちいさいあきみつけた』
神代 恭子さん『ちいさいあきみつけた』
おいもをやくと、あったかくておいしい。
秋の味覚といえば、おいもです。
これは、おいもにまつわる、ほんの小さなお話です。

最後ですね。

神代 恭子さんの『ちいさいあきみつけた』
これは僕にしては珍しく何回か読み返すくらい読んでます。

自主企画「辰井・柴犬講評広場」に寄せていただいた作品ですね。
私もすごくいいなと、講評企画やってよかったと思った作品です。

講評終わってないですが…どうしても出したかった… 。
これすごいところがどんな読み方しても素敵だなってなれるところだと思うんですよ。
講評的な目線で「さあ捌くぞ」みたいな読み方も、一々感想入れながらでも、何も考えずに受け取っても全部素敵なおはなしだと思うんです。
それにこれだけ「おはなし」という単語が似合うもの中々ないですよ。

そうですね。
なんというか、ある大きな要素がある作品ですけど、
それに気付かずに読んでいても十分すぎるほどにいい童話で。
そう思ってたらあれで、ああすごいもの読んだなと思いました。

僕はなんというか、大人向け童話みたいなものの需要があると信じている犬なんですけど。
これは全部に開かれているのがほんとにすごいです。

はい、私もそれは思います。
童話って一番大人向けのおはなしを書けるものなんじゃないかって、この作品を読んで思いました。

そうなんですよね。
可能性がはっきり見えちゃうのも中々ですよこれ。

細かいところの話をすると、色彩も本当に好きで。
空がみずいろなんですよ。
子どもの頃って空青くなかったよな、みずいろだったよなって。
すごく子どもの色彩感覚を喚起させられますね。

ひとつひとつ手で触って確認するような感覚っていうんですかね、優しく鮮やかというか…。
生の色と言えばいいのか…。

クレヨンあそびとか絵具あそびの先にある感覚。
これは何色で何色でって一つ一つ確かめているような。

あ、それです。
全体として感覚の軸がこどものなかにあるというか。

それができるのすごいですよね……。

そうなんですよね…しかもこの調子を全部ですからね…。

そう、乱れないですからね。
恐ろしい……。

とんでもない傑作だと勝手に思ってます…。

はい、企画立ててよかったです。

僕もこれ参加出来てよかったと思った瞬間でしたね…。
まあ現在まだ終わってないんですけどね、ハハッ。

頑張ってください。

ウッス…。

今日はありがとうございました。

いえいえこちらこそありがとうございました。
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