【感想】胡散臭いゴゴ「コイの病~Zombies are similar to carps~」

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【作品情報】

胡散臭いゴゴ「コイの病~Zombies are similar to carps~



【感想】

まず名前のルビ振りの時点でおや、と思ったんですよね。それ以降あだ名で通すのだから最初から普通にあだ名を書けばいいものを、フルネームの上にあだ名のルビを振っている。なんでだろうなと思ったんですけどちょっと先を読むにつれて、ああ、「顔」を描いているんだと。30過ぎた男達のそれまで生きてきた人生とかを姓と名のフルネームに乗せて表現しているんだと気付いて、上手いなあとまず思いました。

サブタイトルから窺われるように、本作はゾンビものであり、ゾンビもののお約束として世界は終末に向かいつつあるんですけど、事程左様にこれはアラサーの男達のヒューマンドラマなんですよね。小学生の頃から友達付き合いが切れなかったアラサーの男達が、会って飲んで海でも行こうやというそういう話。でもでも、ゾンビの――コイの病によって世界は終末しつつある。それでもコンビニの兄ちゃんはあんな感じだし、全体に軽妙な関西弁で進んで行くのでこれどこまでシリアスに捉えたらいいの……? と思っていたら、話は違う方向にドシリアスに転がって行って、いっそ関西版ハードボイルドという感じでした。

もうその複層構造が楽しくて仕方がありませんでした。素晴らしかったです。

胡散臭いゴゴ「コイの病~Zombies are similar to carps~

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